南原貴裕がよく買ってくるのがワケアリ商品だ。
商品の中には、ちょっとカタチが崩れたものや製作の過程で
必ず生まれる廃棄品などをワケアリ商品として、
通常価格よりもかなり値下げして販売していると言う。
特に日本人は何よりも見た目で判断してしまう人種だと言う。
キャベツやトマトなどの見た目は鮮度に直結するため理解しやすいが、
煎餅が割れたぐらいでは品質に全く影響は出ない。
そもそも正規品ですら出荷途中や買い物途中で割れかねない。

しかし、生産者のプライドか、または購入者の心理なのか、
そうした割れ物と健全品を並べた場合、
必ずと言っていいほど消費者は健全なものを選ぶと言われている。
逆に、あえて始めからワケアリ品を製造し、販売している業者も居ると言う。
それは最早、何一つワケがない気がするが値段は少し安いので、
南原貴裕は好んで買ってくるそうだ。
そうした背景により南原貴裕はワケアリ商品に詳しい。
以下、彼から教えて貰った面白いワケアリ商品の一例を紹介する。

『バームクーヘンのハジ』
多くの方がバームクーヘンの端(ハジ)を想像できないと思う。
円形の生地が幾重にも層状になっていて、
ドーナツのように中心に穴が開いている食べ物のハジが、
どこに位置するかは多くの方が悩むと思う。
恐らく、バームクーヘンの製造過程を見ない限り気が付かないと思う。
バームクーヘンは1mぐらい長い棒に
液体の生地を何十回も垂らして付けて焼いていき、完成する。
バームクーヘンの中心に穴が開いているのは
この棒が刺さっているからに過ぎない。
そして、完成した長さ1m厚さ15cmのバームクーヘンの両端は丸みを帯びている。
そこを数cm切り落とし、残った90cm弱を正規品のバームクーヘンとして販売されていく。
切り落とされた方の余りものが「ワケアリ」として販売されるのだ。
当然だが、味は正規品と全く変わらない。
しかし、バームクーヘンの体裁を取っていないので、
ワケアリとして消費者に配っているのだ。

他にも日本には多くのワケアリ商品が数多く存在している。
それはパンの耳のように、製造の過程で生まざるを得ないものが多い。
従来は廃棄するしかなかった代物が多いが、
モッタイナイ精神から商品として提供するようになったと言う。
南原貴裕もよく形が崩れたロールケーキの切れ端を買って来る。